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投稿者: グネさん  の投稿一覧へ

2021.08.5

シェフの正式な服装であるコックコートとは?特徴や正しい着方を解説

ホテルやレストランなどでシェフとして活躍する調理人や、メディアの取材など人前に出る機会があるシェフの方は、適切な服装を心掛ける必要があります。しかし、シェフの正式な服装とはどのようなものか分からないという方もいるでしょう。

当記事では、シェフの正式な服装であるコックコートについて、わかりやすく解説します。コックコートの歴史や特徴、正しい着方・ポイントについて紹介するため、ぜひ参考にしてください。

1.シェフの正式な服装とは?

シェフの正式な服装は、コックコートまたはシェフコートと呼ばれるものです。コックコートはシェフが厨房で着るユニフォームであり、通常の厨房服や一般的なエプロンと比べて、機能面や衛生面が優れています。

シェフの服装でコックシャツと呼ばれるものもありますが、コックシャツは半袖で薄手のものが多く、長袖で厚手のものが基本のコックコートとは、性能などが異なります。

コックコートの色やデザインは、多種多様です。お店によっては、他の従業員と区別するために、異なる色やデザインのコックコートを取り入れていることもあります。また、コック帽の長さでシェフを区別しているお店も見られます。

1-1.コックコートの歴史

厨房服であるコックコートの歴史は、19世紀のヨーロッパまで遡ります。当時、ヨーロッパの男性の間で流行していたナポレオンジャケットが原型となっており、ナポレオンジャケットに調理時の機能性を付け加えたものがコックコートです。

ナポレオンジャケットと同様に、コックコートの前身頃もダブルになっています。コックコートは、調理中に様々な汚れが付着します。しかし、シェフは人前に出る機会が多く、お客様と対面することも多いことから、汚れた部分を手軽に隠せるよう、ダブル仕様になりました。シェフは清潔感も重要な要素であるため、汚れた部分を隠すことでお客様に清潔なイメージを与えることができます。

2.コックコートの特徴4つ

調理師に必須のコックコートには、大きく分けて4つの特徴があります。それぞれの特徴は、シェフが調理をするうえで重要な要素です。

ここでは、コックコートの4つの特徴について、詳しく解説します。コックコートを選ぶ際には、以下に紹介する特徴を意識しましょう。

2-1.【素材】燃えにくく吸水性・速乾性に優れている

コックコートの素材には「綿100%」「ポリエステル100%」「綿・ポリエステル混紡」の3種類があります。それぞれの特徴は下記の通りです。

素材 特徴
綿100%
  • 燃えにくく、吸水性に優れている
  • シワになりやすい
ポリエステル100%
  • シワになりにくく、速乾性にも優れている
  • 燃えやすい
綿・ポリエステル混紡
  • 綿とポリエステルの両方の特徴を併せ持つ
  • ポリエステルを多めに配合しているケースが多い
  • 綿100%のものより燃えやすい

火を扱う現場で働くシェフの服装としてコックコートを購入する場合は、燃えにくく吸水性に優れている綿100%のコックコートがオススメです。火を扱う調理場において燃えにくいという特徴は重要であり、万が一引火したとしてもゆっくり燃えていくため、被害を最小限に抑えることができます。

また、吸水性に優れているため、熱がこもりやすい厨房内で多量の汗をかいても、しっかりと吸い取ってくれます。さらに、材質が柔らかく動きやすい点もシェフにとっては重要な要素です。

ポリエステルは燃えやすい特徴があるため、シェフの服装としては適していません。しかし、シワになりにくい、汚れが落ちやすいなど取り扱いが簡単なため、フロアスタッフの服装としては適しています。

2-2.【ボタン】丈夫なつくりで壊れにくく脱ぎやすい

コックコートのボタンは布製の物が多いです。単にデザインとして布製を採用しているわけではありません。コックコートのボタンが布製である理由は、熱で溶けたり割れたりすることを防止するためです。熱でボタンが溶けたり割れたりした場合、ボタンが料理に混入する恐れがあります。

また、コックコートの着脱を容易にするために、布製を採用しています。コックコートは、服を強く引っ張ると一気に脱げる構造になっており、服に熱湯がかかったり火が服に燃え移ったりした場合には、素早くコックコートを脱ぐことができます。火を扱っている以上服に火が燃え移る可能性はゼロではないため、シェフの服装として着脱が容易であることは重要です。

2-3.【前身頃】二重になっており火やお湯に強い

コックコートの前身頃が二重になっている理由は、汚れた部分を隠すことに加えて、火や熱から身を守るためです。

シェフは、大きく重いフライパンや鍋を使用する機会が多くあります。熱せられたフライパンや鍋を運ぶときに、お腹や胸で支えても熱を感じにくくするために、コックコートの前身頃は二重になっています。

また、調理中の油はねや、熱湯がかかった際には、火傷を防止することが可能です。

2-4.【袖】幅広で長く鍋を掴みやすい

コックコートは基本的に長袖ですが、通常よりも袖が長めに作られている点も特徴の一つです。袖を折らずに伸ばすと、指のあたりに袖口がきます。コックコートの長い袖を利用することで、熱せられた鍋の取っ手をつかむことが可能です。

慌ただしい調理場において、鍋を運ぶたびに鍋つかみを付けたり外したりすることは、手間となります。しかし、コックコートの袖を長くすることで、熱い鍋も手間なく運ぶことが可能です。

近年では、長袖のコックコートだけでなく、半袖のコックコートもあります。半袖のコックコートは、熱がこもりやすい調理場において通気性を確保できますが、袖を利用した調理行為が行えないことに注意が必要です。

3.コックコートの正しい着方・ポイント

コックコートは、正しく着用しなければコックコートの特徴を最大限に生かすことはできません。また、メディアなどに出る場合、コックコートを正しく着用できていないと半人前の料理人と見られる可能性もあります。

最後は、コックコートの正しい着方・ポイントについて解説します。コックコートの特徴を引き出せるよう、正しい着方を理解しましょう。

3-1.袖を伸ばして使用する

調理の邪魔にならないよう、コックコートの袖を折って着ているシェフの方も多いのではないでしょうか。コックコートの袖は伸ばして着ることが、正しい着方です。肌の露出が増えると、油はねや熱湯などによる火傷を防ぐことができません。

料理長の立場にある場合、お客様の前に出たり、メディアの取材を受けたりすることもあるでしょう。袖を折ったまま人前に出てしまうと、正しい着方を知らないシェフと思われてしまう可能性があります。人前に出る際には、コックコートの袖は必ず伸ばしましょう。

3-2.本来は肌着を着ないことが原則

原則として、コックコートの下には肌着を着ないことが、コックコートの正しい着用方法です。コックコートと異なり、肌着は火に強い作りになっていないため、火が燃え移った場合は火傷を負う危険性があります。

しかし、職場環境によってはコックコートの下に肌着を着ることもあるようです。コックコートに肌着を着る場合は、下記の2点に注意しましょう。

  • 綿100%の燃えにくい素材で作られた肌着を選ぶ
  • 色が透けることを避けるため、シンプルなデザインの肌着を選ぶ

3-3.一文字結びでエプロンを結ぶ

調理現場では、コックコートとともにエプロンを着けることがあります。コックコートとあわせて着用するエプロンは、一文字結びで結ぶことが一般的です。

一文字結びでエプロンを結ぶ理由は、帯と結び目が一直線になり綺麗に見せることができるためです。蝶々結びは結び目がほどけやすく、輪の部分に調理器具を引っ掛ける可能性があります。

また、エプロンの一文字結びができていなければ、料理人として半人前に見られるケースもあるため、コックコートとあわせてエプロンを使用する方は、一文字結びを覚えておきましょう。

まとめ

シェフの正式な服装は、コックコートと呼ばれるユニフォームです。コックコートはシェフが調理しやすいよう、また調理時の事故を防げるように、火や暑さに強い素材・形状に作られています。

しかし、コックコートを正しく着用しなければ、コックコートのメリットを十分に享受することができません。コックコートの特徴を生かすためには、袖を伸ばす・肌着の素材に注意するなど、ポイントを押さえることが大切です。

コックコートを購入する際は、素材だけではなく、自分の体に会ったものを選びましょう。コックコートは、男女兼用のサイズで作られることがほとんどですが、女性用のコックコートも販売されています。女性用のコックコートを購入する際は、ぜひ飲食店ユニフォームの販売サイト「ユニコレ」をご利用ください。

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