保育実習では、エプロンを持参するように言われることも少なくありません。エプロンは汚れを防いだり、保育に必要なものを持ち運んだり、子どもたちのお世話をする中で大活躍してくれるアイテムです。数ある素材や種類の中から自分にあったエプロンを見付け出すのは難しい場合もあります。
当記事では、保育実習に最適なエプロンはどういったものか、エプロンを着る理由や必要な機能、選び方について解説します。保育実習を控えているという方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.保育実習でエプロンが必要な理由は?
保育実習では、一般的に保育園からエプロンを持参するように言われます。保育士のユニフォームとも言えるエプロンは、なぜ保育士の仕事着として多くの保育園で採用されているのでしょうか。
以下では、保育実習でエプロンが必要な理由を解説します。
●汚れの防止
保育士という仕事は汚れる機会が多い環境です。子どもの食事のお手伝いをしたり絵具やクレヨンで汚れたところを掃除したり、おむつを替えてあげたりしても服が汚れないようにエプロンを着用します。
●清潔な保育環境の維持
衛生管理もエプロンの大切な役割のひとつです。たとえば、子どもの吐しゃ物や排泄物がエプロンに付いたときは、すばやく着替えられます。衣服を清潔に保つことで保育室の衛生環境を守り、感染症を防ぐことができます。
●先生だと一目で分かる
キャラクターや動物の絵など親しみやすいデザインが多いエプロンは、子どもたちにとって可視性が高いものです、遠くから見ても「先生がいる!」と一目で分かります。
2.保育実習でのエプロンに必要な3つの機能性とは?
保育実習でのエプロンに必要な要素は、「動きやすさ」「ポケットがある」「生地の丈夫さ」の3つです。以下では、それぞれの機能について詳しく解説します。
●動きやすさ
保育士の業務では立ったりしゃがんだり走り回ったり子どもたちを抱っこしたり、常に忙しなく動き回ります。動き回るからこそ、動きやすい形状やデザインのエプロンを選ぶ必要があります。
●ポケットがある
ティッシュやタオル、メモ帳やボールペンなど、保育中に必要なものをエプロンのポケットに入れておけると便利です。複数に分かれたポケットがあると、散らからずに収納できます。ポケットがあると子どもからもらった手作りの折り紙や、子どもの鼻をかんだティッシュをポケットに一時的にしまうこともできます。
●生地の丈夫さ
子どもたちのお世話で、エプロンはあっという間に汚れます。毎日洗濯しても生地が傷みにくく擦れにも強い、綿&ポリエステルを使用した生地のエプロンがおすすめです。軽くて耐久性に優れしわや毛玉になりにくい綿&ポリエステルは、吸水性抜群で乾きやすく子どもたちが触れても安心です。洗濯をしても縮みにくいので、手入れが簡単なのもポイントです。
3.保育実習のエプロンの選び方
保育園の実習先によっては、エプロンの着用を禁止しているところがあります。エプロンの着用を禁止しているのには、下記のような理由があります。
- 保育園独自のユニフォームを準備している
- 乳児を抱っこする際に、エプロンに足や首が引っかかってしまうのを防止する
- 衛生面を考え、食事介助のときのみ使用する
- 保育士がエプロンを準備する負担を減らす
- 足さばきが悪くなり、転倒の事故を防ぐ
保育実習の前に、保育園にエプロンが必要か実習園見学のときに確認しましょう。
ここでは、エプロンが必要な保育施設の場合、保育実習で使用するエプロン選びのポイントを4つ紹介します。
3-1.形
エプロンといっても、さまざまなタイプのものがあります。保育実習の際におすすめしたいのが、下記3つのタイプです。それぞれおすすめポイントが異なるため、実習先に合ったものを選んでください。
●チュニックエプロン
チュニックタイプのエプロンです。首からすっぽりとかぶるだけなので、忙しい保育の合間に着替えるときにも重宝します。
・チュニックエプロンのおすすめポイント
- 紐がないため動きやすく安全
- 体を覆う部分が広めなので衣服が汚れにくい
- アイロンがかけやすい形状
- 着脱がしやすい
●ノーマルエプロン
胸当てタイプのエプロンです。バックスタイルはさまざまで、肩と腰まわりのサイズ調整が利きやすいX型タイプや、背面がボタン留めで肩紐が太めのH型タイプなどがあります。後ろ姿がすっきりする首掛けタイプは、おしゃれさを重視する方におすすめです。
夏場の保育では、エプロンが暑苦しく感じることがあります。ノーマルエプロン(H型)は、チュニックタイプに比べて背中が開いているので通気性に優れています。腰の部分をボタンで留めるタイプなので、着脱も簡単です。
・ノーマルエプロンのおすすめポイント
- 通気性がよく涼しい
- 腰の部分を留めるので体にフィットして動きやすい
- 前身は胸当てが付いているので衣服の汚れを防げる
- シンプルな形状でアイロンをかけやすい
●スモックエプロン
袖のある割烹着タイプのエプロンです。手首まですっぽり覆うスモックタイプのエプロンなら、食事の介助や制作の際の汚れもしっかりガードできます。
・スモックエプロンのおすすめポイント
- 体を覆う部分が広く、全身をカバーできる
- 袖の汚れも防止できる
- 冬場はあたたかい
3-2.デザイン
エプロンを選ぶ際には、デザインや色合いが子どもたちに親しみやすいものかを基準に選ぶのをおすすめします。動物や乗り物、花柄のエプロンは、子どもたちとの会話のきっかけになるでしょう。人気キャラクターのエプロンも販売されていますが、園の保育方針によってキャラクターデザインのエプロンを禁止している保育園もあります。事前に実習担当者に確認しましょう。
エプロンの色は、明るい色や淡い色を選ぶと、子どもたちに明るい印象を与えられます。ネイビーや黒などの濃い色のほうが汚れは目立ちにくいですが、暗い印象を与える可能性があるため注意が必要です。
3-3.安全性
ボタンやフリルなどの装飾品がたくさん付いているエプロンは、保育実習用としては不向きです。エプロンは頻繁に洗濯するため装飾が外れやすくなっており、子どもの誤飲や誤嚥の事故につながる恐れがあります。
紐を結んで着用するタイプのエプロンは、紐がほどけて転倒したり、子どもの首に紐が絡まったりなどの危険性があります。エプロンには、さまざまな種類があるため、安全に着用できるものか考えて選ぶことが重要です。
3-4.機能性
保育実習で使用するエプロンは、「通気性」と「ポケットの大きさ」を重視して選びましょう。保育実習に行くと保育学生は子どもたちから人気があり、遊びに誘われる機会が多いため、1日の終わりには大量の汗をかいていることもあります。少しでも快適に過ごせるようにエプロンの通気性は重視して選ぶことが大切です。
エプロンに付いているポケットは、大きい方がよいでしょう。保育実習では保育に必要なペンやメモ帳のほかにも、子どもたちからいろいろな物を渡されることがあります。保育実習中に荷物をロッカーに入れに行く時間はないので、エプロンに物がたくさん入る大きなポケットがあると便利です。
4.保育実習でエプロンを着用するときの注意点
保育実習で使用するエプロンは、衣類量販店や手芸店で購入できます。近年では保育士雑誌やインターネットの通販サイトを利用して購入する方も増えています。
実店舗で購入する場合は、エプロンのサイズや素材感、着心地を直接確認できる点がメリットです。通販サイトを利用する場合は、多くの種類の中から選べるというメリットがあります。しかし、サイズや素材感は、ページに記載された表記やレビューでしか確認できません。しかし、お住まいの地域によっては実店舗に足を運ぶのに時間がかかったり、忙しくて時間の都合がつかない場合もありますよね。そこでおすすめなのが、試着も可能な通販サイトのご利用です。ユニフォームの通販サイト「ユニコレ」では無料会員登録後、返品送料が無料になる「試着サービス」をご利用いただけます。実店舗でのご購入が難しい方はぜひご利用ください。
以下では、保育実習でエプロンを着用するときの注意点を解説します。
4-1.清潔なエプロンを着用する
保育園実習でエプロンを着用する際には、園外から菌を持ちこまないために清潔なエプロンを用意します。エプロンに汚れやしわがある場合は、事前に洗って綺麗に畳みましょう。保育実習生は、保育者として子どもの保護者や保育園の職員の方とも関わるため、清潔感のある服装が求められます。
持参するエプロンは、目立つ汚れがあれば下洗いしてから洗濯し、アイロンでシワを伸ばし、きれいに畳んでから持参しましょう。
4-2.洗い替えを複数枚用意する
保育実習では、エプロンが汚れたり汗をかいたりした際に着替える必要があります。食事介助などの保育内容によってもエプロンを替えることがあるため、すぐに着替えができるように、2着ほど予備を持参しましょう。
実習は毎日行われるため、エプロンは毎日洗い替えが必要です。雨でエプロンが乾きにくい日が続く可能性もあるため、エプロンは予備に4〜5着準備すると安心です。
4-3.パーツ外れやほつれがないか確認する
エプロンを購入したら、ボタンなどのパーツが外れそうになっていないか、ほつれた糸が出ていないか確認しましょう。幼い子どもは、床に落ちているものを口に入れてしまう恐れがあります。エプロンから外れたボタンを、子どもが誤飲すると事故につながる可能性もあるため、エプロンのパーツ外れには注意が必要です。
新品のエプロンだけでなく、保育実習終了後と洗濯後のエプロンも注意深く観察することが重要です。パーツが何も付いていないエプロンを探すのは難しいため、日々の確認をしっかり行いましょう。
5.保育実習のエプロンのお手入れポイント
短時間であっても保育実習中に着用した場合は、衛生を保つため必ず洗濯しましょう。
子どもの肌に直接触れることもあるため、洗濯の際には洗剤の溶け残りがないように洗います。保育園ではさまざまな理由で汚れることもあるため、綺麗な状態を保てるよう汚れに合わせて洗濯方法を変えることも大事です。
以下では、保育実習中のエプロンのお手入れポイントについて解説します。
5-1.洗濯ネットを使う
洗濯ネットは、他の衣類と絡みにくくし、衣類を傷付けたり毛玉やほこりが衣類に付着したりするのを防ぐ役割があります。紐を結んで着用するタイプのエプロンは、洗濯ネットを使用せずに洗濯すると紐が他の衣類と絡みやすく、ほつれの原因になります。
洗濯ネットを使用する際には、ネットの網目の粗さに注目しましょう。網目が粗い洗濯ネットは衣類を保護する効果は弱くなりますが、汚れが落ちやすいというメリットがあります。反対に網目が細かい洗濯ネットは保護効果が高いため、装飾品が付いているエプロンにはおすすめです。
5-2.汚れがあるときは先につけ置きする
目立ちそうな汚れがエプロンに付着した場合、タライなどを使用してつけ置き洗いをしましょう。つけ置き洗いはタライにぬるま湯を張って、いつも使用している洗剤を入れてエプロンを10分程度つけるだけです。
洗剤の量は、洗剤の容器に記載されている手洗い時の分量を入れます。酸素系洗剤を使用すると汚れ落ちがアップするので、汚れがひどいときにはおすすめです。
5-3.汚れに合わせて洗い方を変える
保育実習の際には、さまざまな種類の汚れがエプロンに付着します。エプロンに付着した汚れに合わせて、洗い方を変えると効率よくエプロンを綺麗にできます。
不溶性の汚れ | 泥やほこりは不溶性の汚れです。エプロンの汚れをブラシである程度落としてから、中性洗剤をかけます。中性洗剤の上から固形石鹸でこすり、汚れが落ちるまで何度か繰り返します。その後、通常通り洗濯機で洗うと汚れを落とすことが可能です。 |
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水溶性の汚れ | 汗や子どもたちの鼻水、よだれは水溶性の汚れです。鼻水やよだれは、乾いてしまうと通常の洗濯だけでは落ちないため、ぬるま湯に洗剤を入れ、つけ置きをして汚れをふやかします。つけ置き後は通常通り洗濯をしましょう。 |
油溶性の汚れ | 食べこぼしやクレヨンの汚れは油溶性の汚れです。40〜60度のお湯に洗剤を入れてつけ置きします。油溶性の汚れは酸性のため、アルカリ性の洗剤を使用すると、より汚れを落とすことが可能です。最後にいつも通り洗濯すると、シミになるのを防げます。 |
6.おすすめ人気エプロン3選
ユニフォームの通販サイト「ユニコレ」では、さまざまなエプロンを取り扱っています。ここでは、ユニコレで保育実習におすすめのエプロンを3つ紹介します。
●双糸ウェザーエプロン[チトセ製品] T134
- 撥水加工が施された生地を使用し、発色の美しい9色の豊富なカラーが特長です。H型のボタン留めなので紐を結ぶ手間がかかりません。
●胸当てエプロンH型(ストライプ)[KAZEN製品] APK489-S
- おしゃれなストライプエプロンです。後ろボタン留めで肩ヒモがずれにくく、足さばきがしやすいように前スリットが入った機能性の高いデザインになっています。
●ウエザーエプロン[男女兼用][住商モンブラン製品] SA001
- 撥水加工で価格も安く、カラーは全部で17色あるため好きな色を選べます。バックスタイルは肩が落ちない形になっていて機能的です。
まとめ
保育実習でエプロンが必要な理由は、保育での汚れを防いだり衣服を清潔に保ったり、子どもが先生だと一目で認識できたりするためです。実習では動き回ることが多いため、動きやすく生地が丈夫で、保育に必要なものが入れられるポケットが付いたエプロンが好ましいでしょう。保育園によってはエプロンのデザインに指定があるので、実習担当者に事前に確認することが大事です。
ユニコレでは紹介したエプロンのほかにも、さまざまなエプロンをご用意しています。保育実習でエプロンが必要な方は、ぜひユニコレをご利用ください。
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