ユニフォームの見た目にズボンの裾丈が適切かどうか、また適切な方法で裾上げできているかが非常に重要です。ユニコレでもお客様からのお問い合わせが多い内容なので、今回はズボンの裾上げにはどのような種類・方法があるのかご紹介したいと思います。
代表的な裾上げの種類
たたき仕上げ
一般的な裾上げ方法です。ユニコレでは「たたき仕上げ」を基本の加工方法として採用しています。
長所:上部で縫い糸がほつれにくく、耐久性に優れている。(ワークパンツ向き)
短所:表から縫い目が見える。
まつり仕上げ
縫い目が表から見えにくい裾上げ方法です。「まつり仕上げ」をご希望の場合はご注文時に備考欄にてお申し付けください。
長所:縫い目が表から見えにくいため仕上がりが綺麗です。(フォーマルパンツ向き)
短所:繰り返しの洗濯や、加工部分を引っ掛けてしまうと縫い糸がほつれてくる可能性があるため、耐久性に劣る。
上記のように縫い方によって仕上がりの違いやズボンの向き不向きがあります。
裾上げテープで簡単に丈調節
裾上げ=縫うというのが一般的な仕上げ方だと思いますが、他にも裾上げテープを使用する方法があります。
こちらの記事ではズボンの裾上げに適した手縫いの種類と手順について紹介しています。裾上げをお考えの方はぜひ参考にしてください。
裾上げテープの使い方
1:スラックスの股下寸法を測り、折返し部分(股下寸法+7㎝~10㎝)ととって余分を切断します。その後、スラックスを裏返し、折り返し部分を折り曲げて、軽く折り目をつけてください。
2:アイロンを”140℃~160℃毛”目盛にセットします。
3:スピーダーを必要な長さにカットします。最後の重ね合わせ分を1㎝プラスして下さい。
4:裾上げテープを水に浸し、軽く絞ってからご使用ください。
5:テープの接着面を下にしてスラックスにあてて下さい。
6:接着は内股の中心からスタート。生地がつれるおそれがありますので、テープを引っ張らないようにしてアイロンを押し当てる。
7:アイロンは絶対に滑らさず、上から体重をかけるようにして強く押し当てて下さい。
8:接着するところが段になるため、特に低い部分にはアイロンを強く押さえて十分に接着して下さい。
※熱接着テープですので、一旦接着されたものを剥がされますと接着剤が生地に残ります。ご注意下さい。
股下の採寸方法
裾上げに関連して、股下サイズの測り方が分かりづらいというお問い合わせが多くいただきます。下画像を参考にしてみてください。
丈を測る際は、ご自身が普段ズボンを履くときのウエスト位置も意識してみてください。実際に着るときの状態になるべく近づけることで、裾上げの精度が高まり綺麗に着こなしやすくなります。
また、ズボンの太さによって綺麗に着こなせる丈の長さに違いがあります。太め・細めのオススメをご紹介しますので、こちらも参考にしてください。
太めのズボン
最近流行りの太めのズボンは丈が長いほうが綺麗に着こなすことができます。必要以上に丈を短くしてしまうと、裾の部分に空間ができてしまい安定しないことに加えて脚が短く見えてしまいます。脚長効果を最大限演出するためにも丈は長めにすることをオススメします。
細めのズボン
タイトなシルエットのズボンは短いほうがスッキリとカッコよく着こなすことができます。逆に必要以上に長くしてしまうと、裾の長さが余ってしまいその部分が不格好になってしまいます。スタイリッシュに着こなすには少し裾を少し短めにしてサイズ感をアジャストすることが必要です。
ちなみに、カジュアル系のズボン(デニム等)は、履き方によって適切な長さは異なります。最もシルエットが綺麗にみえる履き方を試してみてください。
まとめ
いかがでしたか?
まず大事なのは、自分にとって適切な丈の長さをを決めること!そうすることで見え方もグッと引き締まり、カッコよく気持ちよく働くことができます。
もしズボンの裾上げにお困りの際、その他悩み事がある際は是非弊社にご相談ください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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