エプロンのタイプは多種多様で、形状や使用シーンによって呼び名が異なります。エプロンの由来や歴史、種類ごとの違いを知ることで、自分が求めるエプロンが選びやすくなります。
当記事では、ギャルソンエプロンの歴史や他エプロンとの違い、ギャルソンエプロンの作り方を解説します。また、ギャルソンエプロンの購入を検討している人に向けて、人気商品を4選紹介するため、ギャルソンエプロンについて詳しく知りたい人や、エプロン選びに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
1.ギャルソンエプロンとは?
ギャルソンエプロンとは、腰から膝下までのエプロンのことです。「ソムリエエプロン」や「サロンエプロン」とも呼ばれていますが、語源の歴史や身につける人の職種により細分化されています。
以下では、ギャルソンエプロンの歴史と、ソムリエエプロン・サロンエプロン・ビブエプロンとの違いを説明します。
1-1.ギャルソンエプロンの歴史
ギャルソンエプロンは、フランスで給仕人が身につけるエプロンが語源です。「サロンエプロン」とも呼ばれていますが、これはインドネシアやマレーシアの伝統的な衣装から生まれた日本の造語です。
形状が同じ「ソムリエエプロン」の発祥は中世ヨーロッパで、毒味役が管理していた荷車を指す「ソムリエ」が身につけていたものが起源とされています。ギャルソンエプロンは現代のエプロンの起源で、中世以後の西欧に上流階級の男性給仕係が身につけていたものです。ギャルソンは男性の給仕人を指し、女性の給仕人はセルヴーズと呼びます。
上流階級の男性給仕係は、役割柄上半身を汚すことがないため、腰から下ののみのエプロンをベストとコーディネートして着用していました。その後ギャルソンはマルチに仕事をこなすメイドに変化し、料理などで衣服を汚さないようにと胸当て付きのエプロンが考案されました。
1-2.ソムリエエプロン・サロンエプロン・ビブエプロンとの違い
エプロンにはギャルソンエプロンをはじめ呼び名が複数あり、以下のように細分化されます。
【ソムリエエプロン】
ワインソムリエが身につける、胸当てのない腰から下だけのエプロンです。80〜90センチのロング丈で、撥水加工生地がよく使われます。ベストと組み合わせてフォーマルに着こなすことで、高級感を演出できます。
【サロンエプロン】
職種や形状にかかわらず、胸当てのないエプロン全体を指します。ソムリエエプロンもギャルソンエプロンも、サロンエプロンの一種です。
【ビブエプロン】
上半身も汚れから守れるよう胸当ての付いたエプロンです。首掛けタイプは窮屈になり、肩掛けタイプは動きにくくなる傾向にあります。
2.ギャルソンエプロンの作り方
サロンエプロンは、長方形のパーツに紐が付いているシンプルな構造で、比較的簡単に手作りできます。
以下では、初心者にも簡単に手作りできる前掛けタイプ(ショート丈)と、足捌きをよくするためにスリットが入ったロングタイプのギャルソンエプロンの作り方を紹介します。
■前掛けタイプ(ショート丈)の作り方
カフェなどで見かける、太ももの真ん中あたりの丈のサロンエプロンは、使用する生地が少なく工程も単純なため気軽に作れます。
【材料】
- 布…1メートル幅×80センチ
- 綿テープ…2センチ幅×170センチ
【手順】
(1)本体・ポケット・綿テープを下記のサイズに裁断する。
本体 | 縦50センチ×横94センチ |
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ポケット | 縦25センチ×横33センチ |
綿テープ | 85センチ(2本) |
(2)本体の外周を3つ折りにして、アイロンとステッチをかける。
短い辺は1.5センチ幅の、長い辺は2センチ幅の3つ折りにします。アイロンで癖付けをしてからミシンでステッチをかけるとスムーズです。
(3)ポケットを付ける。
ポケット口を1.5センチ幅の3つ折りにしてステッチをかけます。他3辺は端にジグザグミシンをかけ、裏側に1センチを折り返した状態で、本体の上端から14センチのところに水平に縫い付けましょう。
(4)紐を付ける
本体上側の角2箇所に紐を縫い付けます。端を3つ折りにしてステッチをかけて完成です。
■ロングタイプの作り方
ギャルソンエプロンは丈が長いため、スリットを入れると足捌きが良くなり、ワークウェアとしても動きやすくなります。ショート丈と比べると工程が一つ増えますが、こちらも直線縫いだけと簡単な工程で作れます。
【材料】
- 布…110センチ幅×130センチ
- 綿テープ…2センチ幅×170センチ
【手順】
(1)本体・ポケット・綿テープを下記のサイズに裁断する。
本体 | 縦90センチ×横55センチ(2枚) |
---|---|
ポケット | 縦25センチ×横33センチ |
綿テープ | 85センチ(2本) |
(2)前を中心にスリットを入れる。
本体の縦側の中心になる辺に、1枚ずつジグザグミシンをかけて端を処理します。下から30センチをスリットとして縫い残し、中表にして本体を縫い合わせましょう。縫い終えたら縫い代を開いて裾までアイロンで癖を付け、左右それぞれにステッチをかけます。
以降、前掛けタイプの(2)〜(4)と同じ工程を行い、完成です。
3.業務用として人気のギャルソンエプロン4選!
業務用のギャルソンエプロンを用意するにあたって、既に仕上がっているエプロンを購入することを検討している人は、専門店での購入がおすすめです。
飲食店ユニフォームの通販サイトとして、豊富な種類を取り揃えている「ユニコレ」では、デザイン面・機能面ともに満足できる商品を見つけることができます。
以下では、ユニコレで人気のギャルソンエプロンを4つ紹介します。
3-1.チトセ|エプロン T8541
チトセのエプロンは、白いワイシャツと併せるなど、フォーマルなコーディネートでシックに着こなせるため、高級感を演出できます。カジュアルスタイルにすることも可能です。
サロンエプロンは無地のものが多く、柄のあるタイプは珍しいため、他にはないオリジナルのものがほしいと考えている人から多くの支持を受けています。
カラー | 千鳥格子 |
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サイズ | フリーサイズ |
素材 | ポリエステル90%・綿10% |
前中心丈 | 87センチ |
その他特徴 |
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3-2.住商モンブラン|サロンエプロンBW9501
住商モンブランのサロンエプロンは、ファッション性の高さが魅力です。シックなカラーバリエーションで服を選ばないため、男女ともに人気があります。
ギャルソンエプロンの多くがワンサイズである中、住商モンブランのサロンエプロンはMサイズも取り扱っており、小柄な女性にもおすすめです。
カラー |
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サイズ | Mサイズ・Lサイズ |
素材 | ポリエステル |
前中心丈 | 76センチ |
その他特徴 |
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3-3.ボストン商会|前掛けエプロン(ロング丈) 27325
ボストン商会の前掛けエプロン(ロング丈)はシンプルなデザインで、長めの丈が特徴です。黒や白をはじめとする無難なカラーバリエーションは服を選びません。
撥水・撥油加工で汚れにくく、汚れても汚れを落としやすい加工がされており、多少荒く使っても安心です。機能性も優れていながらさほど高価ではないため、便利さで選びたい人に適しています。
カラー |
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サイズ | フリーサイズ |
素材 | トロピカル(ポリエステル100%) |
前丈 | 90センチ |
その他特徴 |
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3-4.KAZEN|ソムリエエプロン(無地) APK493
KAZENのソムリエエプロンは、鮮やかなカラーバリエーションで11色もの中からエプロンを選べるため、色にこだわって探している人におすすめです。
前面にスリットが入っていて動きやすいだけでなく、シワになりにくい生地や大きめポケットなど使いやすさにおいてもメリットが多く、業務用としては最適なエプロンだといえます。高品質でありながら販売価格は比較的安いため、ユニフォームとして人気です。
カラー |
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サイズ | フリーサイズ |
素材 | ツイル(ポリエステル100%) |
エプロン丈 | 80センチ |
その他特徴 |
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まとめ
ギャルソンエプロンとは、胸当てがない、丈が80〜90センチのエプロンです。ソムリエエプロンと同じ形状ですが、ワインソムリエが着用するものをソムリエエプロン、ウエイターが着用するものをギャルソンエプロンと呼びます。
ギャルソンエプロンは直線縫で作れるため、裁縫が得意ではない人も比較的簡単に自作できます。
ミシンを持っていない人や裁縫が苦手な人は、「ユニコレ」でお気に入りのエプロンを探してみてはいかがでしょうか。カラーバリエーションが豊富で機能面にも優れているため、家庭だけではなく業務用のエプロンを探している人にもおすすめです。
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