新型コロナウイルスの感染拡大が止まるところを知らず、事態の終息が見えない状況下において多くの飲食店が苦境に立たされています。
補助金や支援金を利用して店舗の休業や時短営業を続けるにも資金調達には限界があり、営業の再開や通常営業に踏み切る事業者も増えてきました。
そこで今回は、飲食店が営業するにあたって行うべき感染症対策を、お客様・従業員別に解説します。感染症予防に必須で用意したいアイテムも4つご紹介しますので、飲食店の経営にかかわっているかたはぜひ参考にしてくださいね。
1.【お客様・従業員別】飲食店が行うべき感染症対策
飲食店内では新型コロナウイルスなど感染症の広がりが懸念されます。
そのため、厚生労働省や一般社団法人日本フードサービス協会が提示するガイドラインに沿った感染症対策を実施し、営業していくことが大切です。
ここでは、お客様・従業員別に飲食店が行うべき感染症対策についてご紹介します。
1-1.お客様に対する感染症対策
以下は、お客様に対する主な感染症対策です。
入店時
- 発熱や咳の症状がある場合には入店をお断りする
- 入口などに消毒液を設置し、手指の消毒を求める
- 行列ができる場合には床に待機場所の目印(1m以上)をつける・整理券を配布する
- 店内の混雑状態によっては入店を制限する
- 食事中以外はマスク着用を求める
案内時
- 他グループとの相席は避ける
- 相席する場合には、お客様同士を斜めに着席いただく
- グループ同士の間隔が1~2m以上空くように座席やテーブルを配置する
- テーブルの間、上にはパーテーションを設置して区切る
- できるだけ横並びになるよう配置する
サービス時
- 注文時はお客様の側面・斜めの位置に距離を空けて立つ
- カウンターと客席の間にパーテーションなどを設置する
- 回し飲みやお酌をしないように求める
- 料理は個別に提供するか従業員が小皿に取り分ける
- 個室の換気は十分に行う
- お客様が入れ替わるたびに使用した場所は消毒する
会計時
- 券売機はこまめに消毒する
- 非接触型決済(電子マネーなど)の積極的な使用を求める
- 現金やクレジットカードなどの受け渡しにはコイントレイを利用し、こまめに消毒する
- レジから離れるごとに手指の消毒を行う
- レジとお客様の間にアクリル板などを設置する
テイクアウト
- 電話・メール・アプリなどの予約注文制を導入し、待機時間を減らす
- 専用の購入口を設けるなどして導線を分ける
デリバリーサービス
- 専用のカウンターや入り口を設ける
- 料理などを受け渡す際には手指の消毒を徹底する
- 受け渡しは袋などに入れて行い、配達員は料理の容器に触れない
- 配達員の感染症対策は店舗の従業員と同等に行う
- 配達用の運搬ボックスは使用するごとに消毒する
- お客様が希望する場合は、指定の場所に置いて受け渡しを行う
出典:一般社団法人 日本フードサービス協会「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(改正)に基づく外食業の事業継続のためのガイドライン」
各対応については、口頭で説明するだけでなく店頭や店内に掲示するなどして、お客様にも感染症対策への理解と協力を求めましょう。
1-2.従業員に対する感染症対策
以下は、従業員や店舗における主な感染症対策です。
従業員の安全衛生管理
- 健康管理と衛生管理を徹底するよう指導する
- 出勤前・出勤時に体温を計る(検温の実施)
- 発熱や体調不良を訴えた場合は、可能な限り出勤は控えさせる
- 感染者および濃厚接触者と判断された従業員の勤務は停止する
- マスクやフェイスガードの装着を徹底する
- 頻繁な手洗いや手指の消毒を徹底する
- 従業員の休憩室や更衣室を換気する
- 店舗の感染対策を徹底し、明確にすることで風評被害を抑える
店舗の衛生管理
- 店舗の換気を徹底し、窓がない場合には換気設備を設ける
- 換気扇・換気設備は常時使用、定期的に清掃・点検を行う
- ドアノブなど多数の人が触れる場所は頻繁に消毒する
- 下記の場所はお客様が入れ替わるたびに消毒する
- テーブル
- 椅子
- メニュー
- タッチパネル
- 卓上ベル
- 飲料ポットや調味料は常設しない
- セルフサービスの利用には手袋の着用を求める
- セルフサービスのコーナーには蓋やカバーを設置する
- 共用の箸やトングなどは頻繁に交換・消毒する
- お客様が一カ所に留まらないように誘導する
- トイレではタオルやハンドドライヤーではなくペーパータオルを使用する
- トイレの使用後に流す際は蓋をするよう求め、清掃は毎日行う
- 厨房の調理設備や器具、手指の洗浄・消毒などを徹底する
- 制服やエプロンなどの洗濯はこまめに行う
- 使用済みのおしぼりやティッシュ、食べ残しなどは密封できる袋で廃棄する
- ゴミ類の処理は使い捨てのマスクや手袋を着用し、手洗い・消毒を徹底する
- 感染症防止対策に必要なマスクや消毒液などは、一定量を確保しておく
出典:一般社団法人 日本フードサービス協会「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(改正)に基づく外食業の事業継続のためのガイドライン」
従業員の意識や行動を徹底するだけでなく、感染症拡大防止に対する取り組みを公表することによってお客様からの信頼を保つことにもつながります。
2.飲食店が必須で用意したい感染症予防アイテム4つ
飲食店が感染症予防対策を念入りに行うことは、従業員やお客様の安全を守るだけでなく、安心感や信頼感を高めることにつながります。
感染症予防に活用できるアイテムは複数ありますが、飲食店経営を行う上では最低限以下の4つは用意しておくことが大切です。
2-1.アルコール消毒液・スタンド
店舗の入り口には手指消毒用のアルコール消毒液スタンドを設置し、お客様の来店時に利用を促しましょう。
アルコール消毒液は、濃度が70%~95%のエタノールが適切です。
アルコール消毒液はテーブルの上に置くこともできますが、可能であれば専用のスタンドを設置したほうがよいでしょう。
スタンドへの消毒液の置き方は「トレイ型」「足踏み型」「噴霧型」の3タイプがあり、高さは70~130cmと幅が広く調節可能なものやポップ付きのものもあります。
スタンドを選ぶ際は、店舗の主なお客様の身長や年齢などを考慮して、台の高さを選択することが大切です。
2-2.パーテーション・アクリル板
食事の際にはマスクを外すため、飛沫感染防止用のパーテーションやアクリル板を設置することが感染対策として有効となります。
テーブル同士やテーブルの上をパーテーションや飛沫ガードで区切るほか、カウンターと座席の間やレジにもアクリル板やビニールカーテンを設置しましょう。
卓上にスタンドを置くスペースがない場合は、天井から吊り下げる方法もあります。
店舗の客層によっては、グループ客を区切る場合は透明な素材、個人客を区切る場合は透過性の低い素材を選ぶなどの工夫も大切です。
2-3.フロアサイン
レジや券売機の前など、お客様が列を作りやすい場所にはフロアサインの設置が必要です。
感染症対策において、お客様が待機する際には最低でも1m以上、可能であれば2m以上の開けることが推奨されています。
身体的距離感は個人によって差が生じるため、お客様同士の自主性に任せてしまうと思わぬトラブルに発展しかねません。
床にはフロアサインを設置し、店舗からのお願いとして開けるべき間隔を明確にを示すことが大切です。
2-4.マスク・フェイスガード
飛沫感染の防止策として、マスクの着用は日本中で推奨されていますが、飲食店であればフェイスガードの併用も望ましいでしょう。マスクを外したお客様と接することの多い飲食店では、マスクだけでは守り切れない目などをガードすることができるためです。
マスクやフェイスガードを購入する際は、飲食店向けのユニフォームを専門に取り扱っている「ユニコレ」をご利用ください。
「ユニコレ」では、感染症対策グッズ以外にも、さまざまなデザインのユニフォームが最大で10Lサイズまでそろえています。オリジナル刺繍のアレンジも受け付けているため、店舗ごとの独自性も打ち出せますよ。
また、登録無料の会員となることで返品送料無料でユニフォームを試着することも可能です。
この機会に、ぜひ「ユニコレ」の利用をご検討ください。
まとめ
飲食店における感染症対策では、従業員の努力と同時にお客様の自主性も必須です。
店舗の入り口に消毒液を置いたり、店内で行っている感染症対策をポスターなどで掲示したりすることで、お客様への注意喚起を行いましょう。
店内の清掃・消毒を念入りに行い、シーンごとに適した感染症予防アイテムの活用も大切です。座席やテーブルを区切り、フロアサインを貼ることで視覚から感染症対策を訴えることでお客様の行動を促すことができます。
感染症予防アイテムを常備する際は、「ユニコレ」でまとめ買いしてみてはいかがでしょうか。
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